溺愛体質な王子2人が甘すぎます
「美優居ますか〜!?」

お昼になり和歌ちゃんと桃華ちゃんが、私のクラスにやってきた。

クラスメイトのみんなは和歌ちゃんと桃華ちゃんに釘付け。

そりゃそうだ。

冴えない私がこんなに綺麗で明るい2人と親友だなんて、誰も思わないもの。

「あっ!美優発見!」

「美優お昼食べよ〜」

私を指さす和歌ちゃん。

にこにことした笑顔を浮かべて手を振る桃華ちゃん。

クラスメイトの男の子たちは顔を赤くしている。

私が2人に駆け寄るとザワっとクラスが揺れた。

な、何っ……!?

私が変だから……?

「ふふっ、美優が可愛いと思ってるんだね、みんな」

「え?桃華ちゃんと和歌ちゃんが可愛いから注目されてるんじゃ……」

「美優に決まってるでしょう!!」

「え、ええ……?」

というかここドアの目の前だ。

邪魔になっちゃうから早く退かないと。
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