溺愛体質な王子2人が甘すぎます
回すハンドルを握り、ぐるりと回し始める。

高崎くんは青ざめている。

私はにっこり。

「高崎くん覚悟してね?」

「や、やだ。控えめにお願い」

「……やだ」

「え」

さっき取ってもらったお礼はしたいけど……回すのはやめないもん。

ほかの形でお礼するから回さしてね高崎くん。

ぐるぐるぐる……。

視界が少しだけぐるぐるするけど、全然大丈夫だ。

高崎くんをチラッと見ると、さっきよりも青ざめてカップに引っ付いている。

や、やばい??

一旦回す手を止め、ゆったりとした速さになった。

「うぁ……」

もうなんと言うか……疲れている。

ごめんなさい……!!

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