溺愛体質な王子2人が甘すぎます
お昼休憩を取り、次に何を乗るか話をしていた。

「お化け屋敷行こーよ」

「うっ……か、観覧車にしない……?」

「でも美優ちゃんは怖いの行けるんだよね?」

「えっとぉ……」

さっき嘘ついちゃったのが裏目に出たみたいだった。

まさかこんな所で言われるなんて思わなかった……。

お化け屋敷に入りたくない私は、青ざめていた。

その様子を見た高崎くんが吹き出す。

「ふはっ、冗談だって。美優ちゃんが怖いの無理って初めからわかってた」

わかってて言ってるなんて高崎くんが意地悪だ。

なんだかここに来て初めて見る高崎くんが多い気がする。
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