溺愛体質な王子2人が甘すぎます
「次のお客様〜」

「はっ」

「行こ」

呼ばれて心臓がキュッとなった。

もう……私たちの番なんだ。

そう思うとさっきまで落ち着いていた心臓が締め付けられ、バクバクと早く動き始めた。

ぷるぷると手は震える。

「本当に大丈夫なの?」

心配そうな高崎くんの表情。

心配してくれているのは嬉しい。

けどここまで並んだんだから入るしかないよねっ……!!

「大丈夫だよ!!行こうっ」

ほんとは大丈夫じゃないけど、来てしまったからには楽しもう!!

よしっ、と気合いを入れて拳を握る。

大丈夫っ、怖くないよ!私!
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