溺愛体質な王子2人が甘すぎます
桃華ちゃんの惚気話は飽きるほどに聞いてきた。

惚気話を聞くと私は羨ましいと思う。

心から好きな異性がいて、その相手も好きでいてくれる。

羨ましい。

でも男の子が苦手で近づけない私が悪い。

和歌ちゃんも同じようなことを考えていたみたいで。

「好きって言ったら、相手も好きって言ってくれるの憧れだな〜」

「うん。そうだね……」

「とにかく帰ろっか!!」

和歌ちゃんの言葉で再び歩き出した私たち。

「ねーねー、今日学校どうだった?」

「うーん、友達出来なかった……事しか」

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