溺愛体質な王子2人が甘すぎます

好きの感情と予想外のこと

「高崎くんと付き合ってるんだ」

私は和歌ちゃんに付き合っていることを告げた。

和歌ちゃんは黙り込んで、私は俯く。

騙してたみたいで罪悪感。

「……」

「……」

「和歌ちゃん」

「美優」

この空気をどうにかしないと、と思って口を開けた時、和歌ちゃんも同じことを考えていたみたい。

被ってしまってまた黙る。

「美優って高崎くんのこと好きなの?」

首を横に振る。

好きって言う感情がわからない。

ドキッとする時は何回もあるけど、好きだって思う時は無かった。

和歌ちゃんと純くんのように手を繋ぎたい、とも自分からは思ったりしない。

きっと、この気持ちは恋じゃない。

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