溺愛体質な王子2人が甘すぎます
「ジェットコースターなんて一瞬で終わるから、他の事考えよう!!」

「うんっ……」

手を強く握って目を瞑った。

乗ってしまったからには戻れないし、どれだけ怖いと言っても降りるしかない。

「来るよ」

「うう、ううんっ」

ゆっくりと下に落ちて……一気に落ちた。

「ひ、ひゃあああっ」

ふわっと心臓が浮くような感覚で、一気に目が冷めた。

ものすごいスピードで駆け下りて、また上り、また落ちる。

急に曲がったりして安全バーに顔を打ったり、いきなり止まったり。

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