溺愛体質な王子2人が甘すぎます
そうこうしているうちに、戻ってきた。

意外と早く終わった。

けど怖かったのには変わりないから、もう絶対に乗らない。

「美優ちゃん大丈夫だった?」

げっそりしてフラフラした足取りで歩く私を、高崎くんは気遣ってくれる。

「大丈夫……だよ。高崎くんは楽しかった……?」

「うん、楽しかった。あのさ……観覧車乗ろう」

「観覧車……?」

観覧車ならゆっくり話すことが出来るかな……?

ちゃんと謝りたい。

しっかり目を見て謝りたい。

「観覧車乗りたい!」

「ん。じゃあ行こっか!!」

というかなんでまだ手を繋いでいるの?
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