溺愛体質な王子2人が甘すぎます
私が自分の机に荷物を置いた、その音で高崎四季は振り返った。

「あっ、美優ちゃん!おはよう〜!」

……と高崎四季に声をかけられた。

ビクッと体が強ばって動かない。

全然動かない口を何とか動かして、言葉を紡いだ。

「お、はよう……ございます」

そう言うと彼は顔を真っ赤にさせた。

そのまま女の子の方へ顔を戻して喋り始める。

どうしたんだろう。

とにかくこれ以上話す事なんか出来ない。

そう思ってカバンから教科書などを出した。
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