溺愛体質な王子2人が甘すぎます
また……彼はどうしてそんなに赤くなるんだろう。

顔の赤みが治まった彼が、こう言った。

「美優ちゃんの笑顔は可愛すぎて見てられない」

ふっ、と口角をあげ笑った表情が、少しかっこよく見えて目を逸らした。

顔に熱が集まってきて、顔が赤くなっていくのがわかった。

え、なんで……っ!?どうして赤くなるの!?

それに何故か胸がドキドキしている。

本当に私どうしちゃったんだろう。

「今度は美優ちゃんが赤くなる番だね」

そんなこと言わないで……!

恥ずかしくなって、もっと赤くなっちゃうじゃん……!

目を瞑って顔の熱が冷めるのを待っているうちに、先生が入ってきて何事も無かったかのように、授業が始まった。

ただ何故か授業中もあの笑顔が忘れられなかった。


< 47 / 289 >

この作品をシェア

pagetop