溺愛体質な王子2人が甘すぎます
屋上がどこかなんて、まだ覚えていない私。

そんな私とは違って、2人はもう覚えているみたいだった。

次から行く時、間違えないように覚えておこう。

「ね、ねぇ奈津ちゃん!」

「ん?どした美優」

「屋上までの道覚えてるの?」

「当たり前じゃーん!覚えてなかったら屋上なんて提案しない」

ケロッとした顔でそう言った奈津ちゃんに驚いた。

昨日と今日で全ての場所なんて覚えられない。

そう話しているうちに、屋上のドアの前に着いていた。

「はいっ!ここが屋上の入口〜!」
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