溺愛体質な王子2人が甘すぎます
少し階段を上がって、目の前に出てくる扉。

そこが屋上への入口らしい。

でも鍵がかかってそう。

「ふっふーん。鍵開いてないと思ったでしょ」

いきなり結愛ちゃんがそんなことを言い始めた。

私は結愛ちゃんを見つめて目を見開いた。

だって結愛ちゃんの手には、鍵が握られているんだもん。

そして鍵穴に刺してくるりと回した。

キィ……と鈍い音を立てて開いた扉。

ドアノブに手をかけ勢いよく開けると、涼しい風が勢いよく吹いた。

< 50 / 289 >

この作品をシェア

pagetop