地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】

「え·····なに·····?」


でも、赤ちゃんの様子は見えなかった。


「──を用意──がんば──おか──·····っ!」


先生が来てからだんだん意識が遠のいていくように、目の前が歪み真っ暗になった。


次に目が覚めた時、そこは病室の天井だった。

あれからどのぐらい時間が経っただろう。
頭がぼーっとする。
 

「·····ん·····ハッ!赤ちゃんは!?」


そこにちょうど桃子の父親が母親のいる病室に入ってきた。

ものすごい暗い顔をして。

< 104 / 301 >

この作品をシェア

pagetop