地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】

休日出勤だったので午前で仕事が終わり、駅から歩いて帰宅していた。

そこで声をかけられた方向に目を向けると目の前には黒ずくめの、あの男達が立っていた。


「そ、そうですけど·····あなた達は·····」


そして桃子が連れて行かれたのだ。


「生まれてくる子供が死んだのは、もものせいだって思ってんだろ」

「そんな·····ももちゃんのせいじゃないのに」

「誰のせいでもないのに」

「·····」


静まり返る中、青葉が口を開く。


「あの親、またももに近づいてこないですかね?」


また桃子が危険な目に遭わないか心配でしょうがない。


「忠告はした。もしそれでも接近してくるようだったら女でも、ももの母親でも容赦しない。」

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