地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】

いつでも入ってきていいと言われて嬉しかった様子。


「ちょっとだけ待っててくれ、すぐ終わらせるから」


と言って黒神は途中だった仕事をするためにデスクへ行く。


キリのいいところまで終わらせて桃子の方を見ると、ずっとある一点を見つめていた。

その先にあったのは棚に飾ってあったカメラ。


「欲しいのか?」


と黒神が聞くと少しびっくりした様子の桃子は
「ううん、見てただけ」と答える。

思った通りの答え。
 
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