地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
「あの、こっちに来てないですか?」
「·····ッ!」
(ドンッ!)
((ビクッ!))
白洲は男達の乗っている車の窓に拳をついた。
「開けてくれるかなあ?」
ニコニコしているが先ほどとは全然違う、全く笑ってない笑みを浮かべて男達に窓を開けるようにいう。
男達は開けても、開けなくてもどっちにしても殺されると思った。
どうしていいか分からず沈黙が続く。