地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
勿論広々なんて使えないから、邪魔にならないように縮まって寝ていた。
そんな日々だった。
でも今は、ゆっくりと柔らかく暖かい布団で眠れ、両親のことも気にしなくていい。
何より自分の部屋ができ、誰かの邪魔になることを気にする必要がない。
そのおかげで睡眠の質もかなり良くなった。
なので、たまに誰かが起こしに行くまでずっと眠っている時がある。
今までの反動なのだろうか、心配になるくらいずっと眠っている。
そんな桃子も少し前までは悪夢にうなされていた。