地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】

そして何も聞こえなくなり、お前で最後と先ほどから発砲音を出していたものを私に向けた時、私はこれで、やっと、やっと楽になれると思った。


何からも解放されるとおもった。


空腹からも、この、何かわからない感情からも。


これでやっと、静かに“ねむれる”と。

目を瞑った。


安全装置が外された後、発砲音。

 
でもそれは私には当たらなかった。


不思議に思い、目を開けると·····
そこには派手な髪色の男の人たちがいた。

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