地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
ご飯は一日に一度、パンが配られる。
と言ってもほとんどが賞味期限きれのパン。
それに檻の隙間から投げられるので一度地面に着いたもの。
袋に入っている時もあれば、袋に入ってない生の状態の時もある。
それでも食べられるので、むしろみんなは喜んで食べていた。
女の子も少しずつ食べていた。
一日に一度しかない食事。
一日これで持つように大切に大切に。
一口一口しっかり噛んでゆっくり食べる。
少しでも味わうように。
そんな生活が続いた。