地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】

少し目を覚ましたが、また目を瞑ってしまった。

ここまで起きないのは珍しい。
よっぽど眠いのだろう。


「一緒にご飯食べよ?」


そういうと両腕を前に出して


「·····あおちゃん·····抱っこ」


寝ぼけている桃子は目を瞑ったまま子供らしく甘えるように言う。

青葉は気を許してくれてるのだと、それが嬉しかった。

最初の頃なんか絶対にしてくれなかった。


「うん!抱っこしよ」


そう言ってベットから桃子を持ち上げた。
 

リビングに向かっている途中にバッタリ、黒神と出会ってしまった·····。

< 160 / 301 >

この作品をシェア

pagetop