地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
少し目を覚ましたが、また目を瞑ってしまった。
ここまで起きないのは珍しい。
よっぽど眠いのだろう。
「一緒にご飯食べよ?」
そういうと両腕を前に出して
「·····あおちゃん·····抱っこ」
寝ぼけている桃子は目を瞑ったまま子供らしく甘えるように言う。
青葉は気を許してくれてるのだと、それが嬉しかった。
最初の頃なんか絶対にしてくれなかった。
「うん!抱っこしよ」
そう言ってベットから桃子を持ち上げた。
リビングに向かっている途中にバッタリ、黒神と出会ってしまった·····。