地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
黒神もリビングに向かっていた様子。
青葉の腕の中に眠っている桃子を見て
「青葉おろせ。癖がつく」
声のトーンをいつもより下げて、黒神は桃子を降ろせという。
朝だから機嫌が悪いのか、それとも他になにか理由があるのか。
青葉は少し迷ったが黒神には逆らえない。
渋々下ろす事に
「もも、下ろすね」
しかし桃子はまだ眠たく目を擦りながら
「ん、れんくん抱っこ·····」
今度は黒神に両腕を伸ばす。