地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
ここに来て何日たったか分からないある日、見張りの男の人たちの話し声が聞こえた。
子供たちの泣く声やうめき声でよく聞こえなかったが「·····この子供たちは·····で売るのか?」と話していた。
「まあ··········だからな、あーでも113番は年齢的にどうだろうな」
113番それは女の子につけられた名前だ。
売られるのかと、自分のことなのに全く興味が無い様子だった。
もういつ死んでも、どうなってもいいとさえ思っているので興味がないのだろう。
そしてその後すぐに、先ほど喋っていた男達によって檻の鍵が開けられた。
「入れ」
「ほらお仲間だ」
と言って女の子よりもずっと幼い5歳くらいの女の子が泣いて『嫌だ、入りたくない』と抵抗していた。