地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
「·····フッ、だとしたらもも限定だな」
癒されてからの仕事はものすごく捗った。
「ももはピンク·····この名前で良かった·····」
桃子はそうぼそっと呟いた。
「あぁ、いい名前だ」
そのままテレビに集中していると、いいところで中断され、そこに某テーマパークのCMが流れてきた。
それを桃子はじっと見ていた。
黒神はそれに気づいたが何も言わなかった。
本当は行きたいのか?すぐ連れて行ってやる!と言いたかったのだが、すぐ遠慮をしてしまう桃子に自分から“行きたい!”と言ってほしくてあえて言わず、桃子から言ってくれるのを待った。