地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
「もも、迷子になるなよ」と手を繋ぐ桃子と黒神。
白洲はパンフレットを見ながら「最初はどこ行くー?」と何があるか見ている。
青葉は車酔いをしたらしく少しげっそりしていた。
「あおちゃん大丈夫?」
ももがそれに気づき尋ねる。
「あー、ありがと、大丈夫」と頭を撫で歩き出す。
ももは初めてこう言う場所に来るので少し緊張気味だが、黒神が手を繋いでくれているので安心。
「もも、なんか乗りたいのあったら言えよ」
「うん、でも分かんないからみんなが行きたいところで」
初めてなので、絶叫系が大丈夫なのかすら自分ではよくわからなかった。