地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】

そしてそんな時に妻から、『跡を継ぐと思っていたから結婚したのに·····』と言われた。


それでも俺は跡を継げなくても、愛する家族と一緒にいられるなら、とそう思っていたのに·····。


「·····」


その一言で、ギリギリのところで耐えていた糸がプツンと切れて、壊れてしまった。


自分は今まで何のために働いてきたんだと。

今後何のために働けばいいのか。なにを生きがいに生きていけばいいのかわからなくなった。


そして妻と同じように泣いている赤ちゃん、自分の娘を殴った。

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