地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】

見にいくことを止めた。
 
そんなことをしたらまた桃子と関わりを持ってしまうから。

見るだけなんかできるわけがない。
わかっている。

もし迷子になんかなったら絶対に助けるし、もし悪い奴らに絡まれたら相手をボコボコにして助けてしまう。

見守るだけなんかできない。

桃子に見つからないようになんかできない。
少しでも困っていたら助けに入ってしまうから·····。


「(俺だってそうするだろう。)」


そう言われて渋々赤宮と青葉はトボトボと仕事に戻った。

そんな二人を見て白洲は黒神に少しからかうように話しかける。

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