地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】

「ももちゃん居ないとなんか静かだね」

「別にあいつそんな喋んねぇーだろ」

「そうじゃなくて、周りが、ね」

「·····」

「だって、ももちゃん居た時はみんなももちゃーんってなってたでしょ?部下達もこっそりお菓子とかあげてたみたいだし」


そう言ってドアの前で待機している部下達を見る。


「(ビクッ!!)」


バレないようにこっそり上げているつもりだったのにまさかバレていたとは、部下達は冷や汗がとまらない。

 
「それに、黒神も·····」


また黒神に視線を戻す。


「俺がなんだ」

「寂しんでしょ?」

「別に俺は·····」

「それ、さっき終わったやつでしょ?同じのやってるよ?」

「っ!?」

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