地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
小1時間程、車を走らせて男たちのアジトらしきところに着いた。
外観は普通のビルに対して、中はものすごく厳重になっていた。
中には見張りの人が何人も立っていた。
上の階に行くにつれ、どんどん厳重に。
見張りの人も強そうな体型をしている。
そして、男達の名前を教えてくれた。
女の子を抱き抱えた黒髪の男は、黒神 蓮(くろがみ れん)。
黒いスーツ。
ベストまで全て黒で統一してある。
ジャケットにはスーツの襟に挿すアクセサリー、ラペルピンがつけてある。
それは黒神組の幹部だけがつけれる襟章。
とてもシンプルで、色はもちろん黒く、目立つように縁だけシルバーで、形は丸い。
そしてその中には何か"花の紋章"が描かれている。
その花の種類は·····何だろうか。
桜でもなく、バラでもない。