地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
「誰かのガキか?ここはお前みたいなガキが来るところじゃねーんだよ」
そして外に追い出そうとした。
考えてるだけでもゾッとする。
そして俺はすぐさま助けに入ろうとしたのだが、それよりも早く助けが入った。
「その手、離しててくれる?」
そこに運悪く、いや、運良く白洲さんが登場した。
そしてその新入りの男の腕の骨を折る勢いで腕を強く握って顔をニコッと笑わせた。
でも目が笑っていない。あー恐ろしい。
「ちょっと来てくれるかな?」
「え、し、白洲さん!?な、」
「(あーこいつ終わったな)」
桃子姉さんを助けるために止めに入ろうとしていた部下たち全員がそう思った。
心の中で皆手を合わせた。
「(お前のことは忘れないよ。えっと名前なんだっけ?伊藤?山田?まーいいや、お前のことは忘れないぞ)」