地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
黒神組──
「どうだ?」
「やっぱり完全に消すのは難しいね」
「·····そうか」
黒神はこうなることは予想していた。
しかし桃子とこうやって遊んで、出かけられるのも最後だろうと思っていたので、桃子がしたいことは全部してあげたいとおもっていた。
だから写真を撮りたいと言った桃子を止めなかったし、一般人に写真を撮るなとも言わなかった。
この楽しい雰囲気が壊れると思ったから。
それに一般人を脅すわけにも。桃子が怖がる。
「でもこのままだとももちゃんが危ないかもね」
「そうだな·····早く決めねぇと」
それから里親候補を何度も調べ、問題のない家族。桃子を可愛がってくれる家族。
ありとあらゆることを調べ上げ、桃子の家族を決めた。