地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
「はぁー、うちらももう4月から大学生だよ?早くない!?大丈夫そ?この前高校入ったと思ったのに」
「フフ、そうだね」
よく飽きずに集中できるなと、感心しながら勉強をしている女性の様子を見ていた。
そして壁にかけてあった時計に目を向け、
「あっ、もうこんな時間じゃん!!私行かないと!彼氏が待ってる」
「ああ、そうだね!」
と広げていた参考書やノート、筆記用具などをカバンにしまう手を動かしながら、おしゃべりな彼女は口も動かす。