地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
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たまに誰かわからない、男の人が出てくる夢を見ることがあった。
その男の人は喋らないし、顔もぼやけて見えなかった。
ただ手を繋いだり、頭を撫でたりしてくれるだけ。
その手が大きくて、暖かくて、好きだった。
それでなぜかその人のことが気になって気になって、好きな人もできなかった。
でも·····その理由が今わかった。
もうすでに、私は恋をしていたんだ。