地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
「それと、ごめんな·····。俺たちがもっと早く·····」
「?」
「いや、なんでもない。飴ありがとうな」
桃子は頷く。
黒神は桃子の髪を触りながら
「·····可愛くなったな。白洲にしてもらったのか?」
桃子はまた頷く。
「そうか。よかったな」
再度また頭を撫でて黒神は自分の部屋に戻ってしまった。
桃子もその後ろ姿を少し見て、自分もまた歩き出す。
部屋に戻った黒神はずっとあることを気にしていた·····。