地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】


次の日·····


桃子は赤宮と一緒に大きめの病院に来ていた。
後ろには護衛の部下も。


桃子は病院を怖がったり、嫌がったりはしなかった。

あんな経験をしといて今更病院程度では怖がらないか。


極道、しかも虐待を受けていた子供を病院に連れて行くと色々めんどくさいので、桃子の親戚と名乗って虐待から逃げていると言って病院の検査を受けた。

 
怪我の手当や、年齢に比べて身長体重がないことの健康面での検査などをしてもらった。

それと、喋らないことについて。


喋“らない”だけなのか、喋“れない”のか。


診察と検査をした後、桃子は待合室で護衛の部下と一緒に話が終わるのを待っていた。

医者との話は赤宮一人で聞いている。
 
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