地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
五.[大嫌いな誕生日]
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会議室にて·····
「どうする?」
「そりゃあやるっすよ!」
「やりましょう!」
幹部達は桃子の誕生日祝いのことに関して話をしていた。
あの書類に書いてあった桃子の誕生日まであと一週間。
しかし桃子は最近、何かに怯えている様子だった。
ここに来たときも、最初に会ったあの檻の中にいたときも、怯えた様子は一切見せなかった桃子。
それなのに最近様子が明らかにおかしい。