地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】

そう言って駆けつけた3人は何があったのかを赤宮に聞く。

赤宮はこれまでの経緯を全て正直に話す。


「無理に話聞くことねーし、無理に祝うこともねーって言っただろ」

「そうなんすっけど·····どうしても·····すいません」


ドアの前に俯く赤宮を黒神が手でどかし黒神がドアの前に立つ。

 
「もも?聞こえるか?無理に話さなくていいからな。」


ドアの向こう側にいる桃子に話しかける。


「嫌なんだよな。辛いんだよな。苦しんだよな。なんもしねーから、出てこれるか?」


黒神がそう優しくドア越しに言うと、少し間を空けて、ドアの向こう側から声が聞こえてきた。

 
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