地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
六.[黒い影]
楽しい誕生日から数日後。
今日は桃子、赤宮、青葉の3人で桃子の物、主に着る物を買うためにショッピングモールにきていた。
この辺りでは1番大きいショッピングモールなだけあって人も多い。
迷子にならないように2人と手を繋いで歩く。
男性2人に手を繋がれた女の子。
この状況は側から見たら異様な光景かもしれない。
それでも2人は手を離そうとしなかった。
「ももこれはどうだ?」
「いや、ももちゃんにはこっちのが似合うっしょ」
と3人で桃子の服を選んでいた。
『·····やっとみつけた·····フフ·····もう逃さないわよ』
陰で桃子達を見つめながらそう呟いた黒い影。