地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
そう言ってリビングから出てきたのは桃子の父親。
「お前が連れていかれた先で銃撃戦があったって聞いたよ。そこには子供の死体だらけだったって。
でもお前の姿だけが見つからなかったってな。
お前1人で逃げられるわけがない。誰かに拾われたんじゃないかって思っていたが·····まさか本当に生きてたとは·····お前は運がいいなぁ」
低い声で「な?」と言われ桃子はゾッとした。
その頃黒神達は防犯カメラで桃子の姿を追っていた。
「最後に映ったのは駐車場か」
車のナンバーをメモし黒神達もすぐに車に乗る。
とりあえず車が出た方向に行くことにした。
そしてその方向で思い当たる場所は1つしかない。