地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。【長編】
弱々しく言う桃子に赤宮は頷くしかない。
そう言って桃子は目を閉じた。
「ももちゃん!?」
赤宮は驚いたが、すぐさま黒神が
「安心しろ眠っただけだ」
「そうっすか(ホッ)·····」
安心したのか桃子は黒神の腕の中で眠ってしまった。
眠っている桃子を抱えたまま
「おい!二度とももに近づくんじゃねぇ。次近づいてみろ。今度こそ容赦しねーぞ」
そう母親にいった。
「·····っ」
母親は黒神の圧に押されたのか、顔を歪ませて特に何も答えなかった。