キミの正体 ~実は独占したがり超絶オオカミでした~
「わりぃわりぃ、ちなみになんで惚れたの? 葵が惚れるとか相当じゃない? なんかあった?」
「・ ・ ・」
「そんなムスッ、とするなよー、俺とお前の仲だろー?」
トントン、と肩を叩かれ、揉まれる。
これは涼太なりの些細なご機嫌取りだ。
「……なんか…」
「うんうん、なんか…?」
「もう……女遊び、とかしたらダメだなって思ったんだよ…」
「ん? どゆこと?」
「だから……っ!」
もう観念するかのように言ってやった。
「この人だけを……見てたい、って、………………………思ったんだよ」
自分でもマジでよく分かんねぇ。
でも、刺されたのが嘘だって分かった時。
あの人は…、
本気で怒ってくれた。
ーーびっくりしたっ……、よかった……っ、あったかい……っ、よかった…
泣いてくれた……。
それが、なんていうか、嬉しかった、っていうか、もう傷付けたくない、っていうか……。
とにかく心がふわふわさせられる、っていうか……。
「くっあぁああああ! お前可愛いな!?」
「うっせ!」
「・ ・ ・」
「そんなムスッ、とするなよー、俺とお前の仲だろー?」
トントン、と肩を叩かれ、揉まれる。
これは涼太なりの些細なご機嫌取りだ。
「……なんか…」
「うんうん、なんか…?」
「もう……女遊び、とかしたらダメだなって思ったんだよ…」
「ん? どゆこと?」
「だから……っ!」
もう観念するかのように言ってやった。
「この人だけを……見てたい、って、………………………思ったんだよ」
自分でもマジでよく分かんねぇ。
でも、刺されたのが嘘だって分かった時。
あの人は…、
本気で怒ってくれた。
ーーびっくりしたっ……、よかった……っ、あったかい……っ、よかった…
泣いてくれた……。
それが、なんていうか、嬉しかった、っていうか、もう傷付けたくない、っていうか……。
とにかく心がふわふわさせられる、っていうか……。
「くっあぁああああ! お前可愛いな!?」
「うっせ!」