キミの正体 ~実は独占したがり超絶オオカミでした~
スルリ、と彼の手が私の太ももを滑らせるようにやってきた。
ブルルッ、と体が勝手に身震いしてしまう。
「やめて下さい…っ」
後ろに下がった弾みで手に持っていた空のプラスチックコップを地面に落としてしまった。
「いいじゃん? ね? 君だってヤりたくて合コン来たんでしょ?」
「…っ、」
何この人…
蛇みたいに、ねちっこい眼差しで私を見てくる目の前の彼に気持ち悪さが込み上げてくる。
「違います…っ!」
「とか言っちゃってー…」
なんだか目眩がするみたいにクラクラした。
今日は色々あったから疲れたのかもしれない。
グランッ、と視界が傾き、咄嗟にドリンクバーの所に手をついた。
「おおっ、大丈夫!?」
腕を強引に絡ませてくる彼。
足に上手く力が入らなくって立ち上がれないからされるがままだ。
「すぐそこにホテルあるから休もうか?」
耳元で囁かれた言葉に背筋がゾッと凍ってしまう。
……気持ち悪い。
生理的に無理。
お願い…!誰か来て…
千紗…!
頭の奥がガンガンする。
今日は…散々だ。
途端に怖くなって目に涙が滲む。
変な後輩に無理矢理犯されそうになって、挙句の果てには名前も知らない男に犯されそうになるとか……。
遠のく意識の中、もうダメだ、と思い、ギュッ、と目をつぶる。
ブルルッ、と体が勝手に身震いしてしまう。
「やめて下さい…っ」
後ろに下がった弾みで手に持っていた空のプラスチックコップを地面に落としてしまった。
「いいじゃん? ね? 君だってヤりたくて合コン来たんでしょ?」
「…っ、」
何この人…
蛇みたいに、ねちっこい眼差しで私を見てくる目の前の彼に気持ち悪さが込み上げてくる。
「違います…っ!」
「とか言っちゃってー…」
なんだか目眩がするみたいにクラクラした。
今日は色々あったから疲れたのかもしれない。
グランッ、と視界が傾き、咄嗟にドリンクバーの所に手をついた。
「おおっ、大丈夫!?」
腕を強引に絡ませてくる彼。
足に上手く力が入らなくって立ち上がれないからされるがままだ。
「すぐそこにホテルあるから休もうか?」
耳元で囁かれた言葉に背筋がゾッと凍ってしまう。
……気持ち悪い。
生理的に無理。
お願い…!誰か来て…
千紗…!
頭の奥がガンガンする。
今日は…散々だ。
途端に怖くなって目に涙が滲む。
変な後輩に無理矢理犯されそうになって、挙句の果てには名前も知らない男に犯されそうになるとか……。
遠のく意識の中、もうダメだ、と思い、ギュッ、と目をつぶる。