キミの正体 ~実は独占したがり超絶オオカミでした~
てか僕という顔面高偏差値が目の前にいる時点でそれは同意に当たるのでは…?

てか実際問題、‪”‬同意‪”‬ なんてもんじゃなく女側は‪”‬大歓迎‪”‬の間違い、では?

「ほんと?」

「はいっ。あぁでも…本音を言えば、今僕​────」

布団にくるまった先輩に近づき、唇に触れてみる。

まぁ、同意が必要ならそれでもいいですよ。

「先輩のこと抱きたくて抱きたくて仕方ないです」

「…!?」

「僕の方は……、いつでもいいですよ?」

「ちょっとっ……」

「昨日の媚薬がまだ残ってるんですかね?」

少し首を傾け、微笑んでみる。

あはは、たじろいでる。

大きな目、キョロキョロさせちゃって……。

前から思ってましたけど先輩ってぜんっぜん男慣れしてませんよね。

その癖強情で意地っ張り。

まぁ、そういうところが

そそられるのですが。

「同意しますか?」

「…っ、」

震えながら僕の中に入れてきた舌も震えてて可愛いかったな。

あんな挑発めいた発言に乗ってくるなんて。

やっぱり頑固で意地っ張り。

負けず嫌い、なんですね。

笑っちゃいそうになりましたよ。

でもその反抗的な目も、反抗的な口も…、

時期、僕にメロメロになるんでしょうね。

「こっ、こんな朝っぱらバカじゃないの!」

おかしいな。

昨日はてっきり惚れたかと思ったけど違うのか?

あんな颯爽とスーパーヒーローのように登場して差し上げたのに。
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