キミの正体 ~実は独占したがり超絶オオカミでした~
キス”くらい”って……
涼太くんはそこで言葉を止めると1段階低いボリュームで尋ねてきた。
「………実際、最後までヤったことはないっすよね?」
「へ!?」
「ここだけの話。葵、体の関係は誰とも持ったことないんすよ?」
「え? そう……なんだ」
思い返せばギリギリなところまでいったことはあったけど、確かに……、、なんだかんだ……、中断してた、かも……。
それに……、
ーー寝ている女性を襲うほどクズではありませんから、僕
あんなの本心だなんて思ってないけど……、
少しだけ……信憑性が増した気は、する……。
あれ……?
正直葵くんが私の知らないところで知らない女の子と関係持ってる、って…勝手にそう思ってた。
でも、そうじゃないかも、って事実に……
なんで私……
ちょっとホッとしてるんだろ。
***
梅雨が明けて、最近はすっかり夏の気温。
セミの鳴き声がチラホラと聞こえる時期に突入した。
やっと訪れた週末。
「どれにしようかなー」
今日はいつもより少しだけ早く起きてクローゼットの中から夏物の洋服を出してベッドに並べていた。
今日は千紗と最近開園した、っていう動物園に行く約束があった。
休みの日に友達と出掛けるのは久しぶりだからなんだか気合いが入る。
メイクもバッチリして、あとは服を決めるだけだ。
「よしっ!これにしよう!」
涼太くんはそこで言葉を止めると1段階低いボリュームで尋ねてきた。
「………実際、最後までヤったことはないっすよね?」
「へ!?」
「ここだけの話。葵、体の関係は誰とも持ったことないんすよ?」
「え? そう……なんだ」
思い返せばギリギリなところまでいったことはあったけど、確かに……、、なんだかんだ……、中断してた、かも……。
それに……、
ーー寝ている女性を襲うほどクズではありませんから、僕
あんなの本心だなんて思ってないけど……、
少しだけ……信憑性が増した気は、する……。
あれ……?
正直葵くんが私の知らないところで知らない女の子と関係持ってる、って…勝手にそう思ってた。
でも、そうじゃないかも、って事実に……
なんで私……
ちょっとホッとしてるんだろ。
***
梅雨が明けて、最近はすっかり夏の気温。
セミの鳴き声がチラホラと聞こえる時期に突入した。
やっと訪れた週末。
「どれにしようかなー」
今日はいつもより少しだけ早く起きてクローゼットの中から夏物の洋服を出してベッドに並べていた。
今日は千紗と最近開園した、っていう動物園に行く約束があった。
休みの日に友達と出掛けるのは久しぶりだからなんだか気合いが入る。
メイクもバッチリして、あとは服を決めるだけだ。
「よしっ!これにしよう!」