【女の事件】黒いバッジ
第4話
時は、午後2時過ぎであった。
またところ変わって、おのだサンパーク(ショッピングモール)の中にあるマクドにて…
マヤは、ここで1日4時間パートで働いていた。
(ピッ)
マヤは、バーコード入りの名札にバーコードを読み取る機械をあててレジから外れるてつづきを取った。
その後、マヤはロッカールームへ向かった。
またところ変わって、ロッカールームにて…
白のブラジャー・レギュラーショーツ姿のマヤは、花王ビオレのデオドラントコットンを使って汗ばんだ身体を拭《ふ》いていた。
この時であった。
年輩の女性従業員さんがものすごく怒った表情でロッカールームに入った。
年輩の女性従業員さんは、ものすごく怒った表情でマヤに言うた。
「久枝さん!!」
「はい?」
「あんたこのごろ、成績が落ちているわよ!!」
「なんのことでしょうか?」
「あんたこの前、お客さまを怒らせたみたいね!!」
「えっ?おぼえてませんけど…」
「その前もそのまた前も…そのまたまたうーんと前も同じお客さまを怒らせたよね!!」
「おぼえてませんけど…」
「久枝さん!!あんたまた、バーコードを読み取る機械をお客さまにむけたみたいね!!」
「えっ?」
「お客さまがまた赤い光が顔に当たったと言うて起こっていたわよ!!」
「ええ、そんなことはありません…きちんと気をつけて使いましたよ〜」
「ますますはぐいたらしいわね!!いいわけ言うことだけは一人前で勤務態度はものすごく悪いね!!」
「いいわけを言うてませんよ!!」
「ふざけるな!!」
女性従業員さんは、よりし烈な怒りをこめながらマヤに言うた。
「あんた方の実家の親類の女の子は、何人いるのよ!?」
「わたし一人です。」
「だからあんたはクソナマイキなのよ!!」
「ですからそれはどう言うことでしょうか!?」
「ますますはぐいたらしいわね!!あんたは生まれた時から『蝶よ華よ』と愛でられて大事に育てられたのよ!!だからあんたは社会一般常識が分からないのよ!!」
「そんな…」
女性従業員さんは、マヤに対してどぎつい言葉を発した。
「あんたのダンナはタンシンフニン中だったわね。」
「はい。」
「たしか、インドにいると言うたわね。」
「はい。」
「なんでダンナと一緒にインドに行かなかったのよ!?」
「だから、実家の両親が行くなと言うたから…」
「だからあんたは『井の中のカワズ』よ!!」
「それはどう言う意味ですか!?」
「あんたはカエルの娘だからなにやってもだめなのよ!!」
ひどい…
あんまりだわ…
マヤは、全身をブルブルと震わせながら悲しんだ。
女性従業員さんは、さらにどぎつい言葉でマヤを攻撃した。
「あんたがいたコーコーは、国際コースがあったよね…なんで国際コースに行かなかったのよ…」
「だから、おとーさんとおかーさんが…」
「そう言うことばかりを言うからあんたはダメになったのよ!!…あんたの親がカエルと言うことは、あんたの親類縁者たちもカエルよ!!」
「それはどう言うことですか!?」
「やかましいカエル!!…あんたみたいな人間がいるから職場《ここ》の雰囲気が悪くなったのよ!!どうしてくれるのよ!!」
「キーッ!!」
(ドカッ!!)
思い切りブチ切れたマヤは、女性従業員さんの頭をかたいもので殴りつけて倒したあとものでボコボコに殴りつけた。
それから数時間後であった。
職場放棄をしたマヤは、家に帰って来た。
ところ変わって、家の脱衣場兼洗面所にて…
マヤは、洗濯カゴの近くにしゅんすけが使っていたスイミングスクールのカバンを手に取った。
マヤがスイミングスクールのカバンのファスナーをあけた時であった。
カバンの中にグチョグチョに汚れた女の子が着るワンピの水着入っているビニール袋を見つけた。
それを見たマヤは、顔が真っ青になった。
なんで…
なんでしゅんちゃんが使っていたスイミングスクールのカバンに…
女の子の水着が入っていたのよ…
たいへんだ…
知らせなきゃ…
スイミングスクールに知らせなきゃ…
水着の持ち主が困っているから…
早く知らせなきゃ…
マヤは、大急ぎでスマホを取り出したあとラインの通話アプリをひらいた。
しかし…
電話をかけることができなかった。
マヤは、ひどくおびえまくった。
こわい…
できない…
てつしさんが重役に昇進できるかどうかがかかっている大事な時期なのよ…
その大事な時に、しゅんちゃんがあられもないことをしたと言うことが知られたら…
てつしさんの重役昇進がパーになってしまう…
どうしよう…
大パニックにおちいったマヤは、インペイ工作に出た。
この時であった。
マヤの耳に竹宮の声が聞こえた。
『子どもだからと言うてこらえてもらえると思うなよ…』
こわい…
スイミングスクールに知らせなきゃ…
そう思ったマヤは、ラインの通話アプリを開いて電話をかけようとした。
しかし、てつしの重役昇進がパーになることがこわいので電話をかけることをやめた。
その後、マヤはとんでもないボウキョに出た。
マヤは。グチョグチョになった水着を燃やして灰にした。
その後、水着を燃やした灰を土に埋めてすてた。
マヤは、穴を埋め終えたあとあたりをキョロキョロと見渡した。
誰も見ていないことを゙確認したマヤは、家の中に入った。
それから2分後であった。
「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」
家の庭の茂みに隠れていた竹宮が『ヒヒヒヒヒ…』と嗤《わら》いながら出てきた。
竹宮は、マヤが女の子の水着を燃やして灰にしたあとごみ穴に埋めるまでの様子をカメラで隠し撮りしていた。
竹宮は、家の敷地から出たあと足早に立ち去った。
時は、夕方5時半頃であった。
またところ変わって、宇部市南小串にある大学の研究室にて…
研究室にはてつろうがいた。
てつろうは、新しい研究テーマを見つけるために必死になっていた。
しかし、新しい研究テーマが見つからずにクリョしていた。
この時であった。
研究室の室長がものすごく困った表情でてつろうのもとにやって来た。
室長は、ものすごくあつかましい気持ちをこめながらてつろうに言うた。
「フクズミくん〜」
「はい。」
「(あつかましい声で言う)新しい研究のテーマは見つかったのかね〜」
「もうすぐ見つかります。」
「だったらいいけど…」
室長は、よりあつかましい声でてつろうに言うた。
「フクズミくん…大事な話があるけど…」
「なんでしょうか。」
「うちの大学の研究室のことだけど…」
「研究室がどうかしたのですか?」
「学生さんの親御さんたちからクレームがあったのでちょっと…」
「学生さんの親御さんたちからのクレームってなんでしょうか?」
室長は、ものすごくあつかましい声でてつろうに言うた。
「学生さんたちが研究室《ここ》で研究したいのに研究できないと言うていたのだよ…」
「ですから、室長はどうしたいのですか?」
「だから、ワカガエリしたいと言うてるのだよ!!」
「室長が言うてる言葉がよく分かりませんけど…」
「フクズミくんは、いつになったらオヤコーコーするのだ!?」
「えっ?」
「コーコーしたい時にオヤがいないのはつらいとは思わないのか!?」
「だからどうしろと言うのですか?」
「だから、若い人たちにチャンスを与えてくれと言うてるのだよ…なあ…頼むよ…」
室長は、そう言うたあとてつろうの肩をポンポンと叩いた。
肩をたたかれたてつろうは、仕方なく研究員のバッジを外した。
これにより、てつろうは研究室をクビになった。
研究室をクビになったてつろうは、大学から出たあと行方不明になった。
時は、夜7時半頃であった。
またところ変わって、家の大広間にて…
家の大広間のテーブルに、武昭《たけあき》としゅんすけとてつろうと圭佑とこうすけ以外の家族たちが集まっていた。
武昭《たけあき》は、この日も大学時代の後輩の家にいた。
圭佑は残業…
こうすけはバイト中であった。
千景《ちかげ》は、ものすごく困った表情でつぶやいた。
てつろうはどこに行ったのかしら…
まっすぐに家に帰って来なさいと言うたのに…
きょうは、マヤさんが煮こみうどんをたいてくださったのよ…
それなのに、どこでなにをしているのよ…
マヤは、ものすごく困った表情であたりを見渡しながらつぶやいた。
てつろうさん…
遅くなるのだったら電話してよ…
おばさまたちがひどく心配しているのよ…
お願いだから電話してよ…
(パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ…)
時は、9月17日の朝5時頃であった。
ところ変わって、美祢市大嶺町奥分《みねしおおみねおくぶん》の山林にて…
上空に山口県の報道機関のヘリコプターが旋回飛行していた。
山口県警の捜査員たち200人が山林の捜索を行っていた。
山林を散歩していた住人から『小学生の女の子が着ていた衣服が散らばっていた…こわい…』と言う知らせがあった。
知らせを受けた山口県警《けんけい》は、捜査員たち200人を美祢市に派遣した。
捜索の結果、山林に散らばっていた小学生の女の子の衣服を回収した。
しかし、衣服の下に着ていたスクールブラとショーツがなかった。
山口県警《けんけい》は、女の子が着ていたスクールブラとショーツをすぐに捜《さが》せと捜査員たちに命じた。
捜査員たちは、必死になって捜《さが》し始めた。
ところ変わって、山林の入口にて…
この時、女の子の祖父が捜査員たちと一緒に現場に到着した。
祖父は、ものすごくおたついた状態で山林へ向かおうとした。
「ああ!!(女の子)!!」
捜査員たちは、女の子の祖父をすぐに止めた。
「お待ち下さい!!」
「離せ!!離せ!!」
「落ち着いてください!!」
「離せ!!わしのたったひとりの女の子の孫なんだよ…再来月は7歳の七五三のお祝いがあるのだよ!!…(女の子)!!(女の子)!!」
女の子の祖父は、てつろうがクビになった大学の研究室の室長だった。
大パニックにおちいった室長は、きわめて危険な状態におちいった。
わしの楽しみは…
孫しかないのだよ…
わしの自慢の…
かわいい孫娘なんだよ…
早く見つけてくれ…
またところ変わって、おのだサンパーク(ショッピングモール)の中にあるマクドにて…
マヤは、ここで1日4時間パートで働いていた。
(ピッ)
マヤは、バーコード入りの名札にバーコードを読み取る機械をあててレジから外れるてつづきを取った。
その後、マヤはロッカールームへ向かった。
またところ変わって、ロッカールームにて…
白のブラジャー・レギュラーショーツ姿のマヤは、花王ビオレのデオドラントコットンを使って汗ばんだ身体を拭《ふ》いていた。
この時であった。
年輩の女性従業員さんがものすごく怒った表情でロッカールームに入った。
年輩の女性従業員さんは、ものすごく怒った表情でマヤに言うた。
「久枝さん!!」
「はい?」
「あんたこのごろ、成績が落ちているわよ!!」
「なんのことでしょうか?」
「あんたこの前、お客さまを怒らせたみたいね!!」
「えっ?おぼえてませんけど…」
「その前もそのまた前も…そのまたまたうーんと前も同じお客さまを怒らせたよね!!」
「おぼえてませんけど…」
「久枝さん!!あんたまた、バーコードを読み取る機械をお客さまにむけたみたいね!!」
「えっ?」
「お客さまがまた赤い光が顔に当たったと言うて起こっていたわよ!!」
「ええ、そんなことはありません…きちんと気をつけて使いましたよ〜」
「ますますはぐいたらしいわね!!いいわけ言うことだけは一人前で勤務態度はものすごく悪いね!!」
「いいわけを言うてませんよ!!」
「ふざけるな!!」
女性従業員さんは、よりし烈な怒りをこめながらマヤに言うた。
「あんた方の実家の親類の女の子は、何人いるのよ!?」
「わたし一人です。」
「だからあんたはクソナマイキなのよ!!」
「ですからそれはどう言うことでしょうか!?」
「ますますはぐいたらしいわね!!あんたは生まれた時から『蝶よ華よ』と愛でられて大事に育てられたのよ!!だからあんたは社会一般常識が分からないのよ!!」
「そんな…」
女性従業員さんは、マヤに対してどぎつい言葉を発した。
「あんたのダンナはタンシンフニン中だったわね。」
「はい。」
「たしか、インドにいると言うたわね。」
「はい。」
「なんでダンナと一緒にインドに行かなかったのよ!?」
「だから、実家の両親が行くなと言うたから…」
「だからあんたは『井の中のカワズ』よ!!」
「それはどう言う意味ですか!?」
「あんたはカエルの娘だからなにやってもだめなのよ!!」
ひどい…
あんまりだわ…
マヤは、全身をブルブルと震わせながら悲しんだ。
女性従業員さんは、さらにどぎつい言葉でマヤを攻撃した。
「あんたがいたコーコーは、国際コースがあったよね…なんで国際コースに行かなかったのよ…」
「だから、おとーさんとおかーさんが…」
「そう言うことばかりを言うからあんたはダメになったのよ!!…あんたの親がカエルと言うことは、あんたの親類縁者たちもカエルよ!!」
「それはどう言うことですか!?」
「やかましいカエル!!…あんたみたいな人間がいるから職場《ここ》の雰囲気が悪くなったのよ!!どうしてくれるのよ!!」
「キーッ!!」
(ドカッ!!)
思い切りブチ切れたマヤは、女性従業員さんの頭をかたいもので殴りつけて倒したあとものでボコボコに殴りつけた。
それから数時間後であった。
職場放棄をしたマヤは、家に帰って来た。
ところ変わって、家の脱衣場兼洗面所にて…
マヤは、洗濯カゴの近くにしゅんすけが使っていたスイミングスクールのカバンを手に取った。
マヤがスイミングスクールのカバンのファスナーをあけた時であった。
カバンの中にグチョグチョに汚れた女の子が着るワンピの水着入っているビニール袋を見つけた。
それを見たマヤは、顔が真っ青になった。
なんで…
なんでしゅんちゃんが使っていたスイミングスクールのカバンに…
女の子の水着が入っていたのよ…
たいへんだ…
知らせなきゃ…
スイミングスクールに知らせなきゃ…
水着の持ち主が困っているから…
早く知らせなきゃ…
マヤは、大急ぎでスマホを取り出したあとラインの通話アプリをひらいた。
しかし…
電話をかけることができなかった。
マヤは、ひどくおびえまくった。
こわい…
できない…
てつしさんが重役に昇進できるかどうかがかかっている大事な時期なのよ…
その大事な時に、しゅんちゃんがあられもないことをしたと言うことが知られたら…
てつしさんの重役昇進がパーになってしまう…
どうしよう…
大パニックにおちいったマヤは、インペイ工作に出た。
この時であった。
マヤの耳に竹宮の声が聞こえた。
『子どもだからと言うてこらえてもらえると思うなよ…』
こわい…
スイミングスクールに知らせなきゃ…
そう思ったマヤは、ラインの通話アプリを開いて電話をかけようとした。
しかし、てつしの重役昇進がパーになることがこわいので電話をかけることをやめた。
その後、マヤはとんでもないボウキョに出た。
マヤは。グチョグチョになった水着を燃やして灰にした。
その後、水着を燃やした灰を土に埋めてすてた。
マヤは、穴を埋め終えたあとあたりをキョロキョロと見渡した。
誰も見ていないことを゙確認したマヤは、家の中に入った。
それから2分後であった。
「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」
家の庭の茂みに隠れていた竹宮が『ヒヒヒヒヒ…』と嗤《わら》いながら出てきた。
竹宮は、マヤが女の子の水着を燃やして灰にしたあとごみ穴に埋めるまでの様子をカメラで隠し撮りしていた。
竹宮は、家の敷地から出たあと足早に立ち去った。
時は、夕方5時半頃であった。
またところ変わって、宇部市南小串にある大学の研究室にて…
研究室にはてつろうがいた。
てつろうは、新しい研究テーマを見つけるために必死になっていた。
しかし、新しい研究テーマが見つからずにクリョしていた。
この時であった。
研究室の室長がものすごく困った表情でてつろうのもとにやって来た。
室長は、ものすごくあつかましい気持ちをこめながらてつろうに言うた。
「フクズミくん〜」
「はい。」
「(あつかましい声で言う)新しい研究のテーマは見つかったのかね〜」
「もうすぐ見つかります。」
「だったらいいけど…」
室長は、よりあつかましい声でてつろうに言うた。
「フクズミくん…大事な話があるけど…」
「なんでしょうか。」
「うちの大学の研究室のことだけど…」
「研究室がどうかしたのですか?」
「学生さんの親御さんたちからクレームがあったのでちょっと…」
「学生さんの親御さんたちからのクレームってなんでしょうか?」
室長は、ものすごくあつかましい声でてつろうに言うた。
「学生さんたちが研究室《ここ》で研究したいのに研究できないと言うていたのだよ…」
「ですから、室長はどうしたいのですか?」
「だから、ワカガエリしたいと言うてるのだよ!!」
「室長が言うてる言葉がよく分かりませんけど…」
「フクズミくんは、いつになったらオヤコーコーするのだ!?」
「えっ?」
「コーコーしたい時にオヤがいないのはつらいとは思わないのか!?」
「だからどうしろと言うのですか?」
「だから、若い人たちにチャンスを与えてくれと言うてるのだよ…なあ…頼むよ…」
室長は、そう言うたあとてつろうの肩をポンポンと叩いた。
肩をたたかれたてつろうは、仕方なく研究員のバッジを外した。
これにより、てつろうは研究室をクビになった。
研究室をクビになったてつろうは、大学から出たあと行方不明になった。
時は、夜7時半頃であった。
またところ変わって、家の大広間にて…
家の大広間のテーブルに、武昭《たけあき》としゅんすけとてつろうと圭佑とこうすけ以外の家族たちが集まっていた。
武昭《たけあき》は、この日も大学時代の後輩の家にいた。
圭佑は残業…
こうすけはバイト中であった。
千景《ちかげ》は、ものすごく困った表情でつぶやいた。
てつろうはどこに行ったのかしら…
まっすぐに家に帰って来なさいと言うたのに…
きょうは、マヤさんが煮こみうどんをたいてくださったのよ…
それなのに、どこでなにをしているのよ…
マヤは、ものすごく困った表情であたりを見渡しながらつぶやいた。
てつろうさん…
遅くなるのだったら電話してよ…
おばさまたちがひどく心配しているのよ…
お願いだから電話してよ…
(パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ…)
時は、9月17日の朝5時頃であった。
ところ変わって、美祢市大嶺町奥分《みねしおおみねおくぶん》の山林にて…
上空に山口県の報道機関のヘリコプターが旋回飛行していた。
山口県警の捜査員たち200人が山林の捜索を行っていた。
山林を散歩していた住人から『小学生の女の子が着ていた衣服が散らばっていた…こわい…』と言う知らせがあった。
知らせを受けた山口県警《けんけい》は、捜査員たち200人を美祢市に派遣した。
捜索の結果、山林に散らばっていた小学生の女の子の衣服を回収した。
しかし、衣服の下に着ていたスクールブラとショーツがなかった。
山口県警《けんけい》は、女の子が着ていたスクールブラとショーツをすぐに捜《さが》せと捜査員たちに命じた。
捜査員たちは、必死になって捜《さが》し始めた。
ところ変わって、山林の入口にて…
この時、女の子の祖父が捜査員たちと一緒に現場に到着した。
祖父は、ものすごくおたついた状態で山林へ向かおうとした。
「ああ!!(女の子)!!」
捜査員たちは、女の子の祖父をすぐに止めた。
「お待ち下さい!!」
「離せ!!離せ!!」
「落ち着いてください!!」
「離せ!!わしのたったひとりの女の子の孫なんだよ…再来月は7歳の七五三のお祝いがあるのだよ!!…(女の子)!!(女の子)!!」
女の子の祖父は、てつろうがクビになった大学の研究室の室長だった。
大パニックにおちいった室長は、きわめて危険な状態におちいった。
わしの楽しみは…
孫しかないのだよ…
わしの自慢の…
かわいい孫娘なんだよ…
早く見つけてくれ…