パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
darling8.)
「美月、今日って購買行く?」
学校のお昼休み、一緒に食べようと思ってお弁当箱を持って美月の席まで。お弁当はいつも美月の席で、近くのイスをテキトーに借りて食べるから。
「うん、今日は行く」
「私も行く!飲み物買いたい!」
美月の机にお弁当を置かせてもらって教室から出て購買まで向かった。
お昼の購買はとにかく混む、めちゃくちゃ混む、もみくちゃにされるからあんまり得意じゃなくて一緒に行くだけ行って自販機で飲み物だけ買うんだ。
慣れてる美月は可憐な身のこなしであのぎゅうぎゅうな渦に突っ込んでいくけど。
…私にはちょっと、お昼休みにそんな体力使いたくない。
そんなわけで、美月にいってらっしゃいのばいばいをして購買を通り過ぎた自販機まで。
ここの自販機は唯一パックのフルーツ・オレが売ってるから!
無駄遣いはよくないなって買うのをしばらく我慢してたから、久しぶりのフルーツ・オレなんだ~♬
なんて思いながら、廊下をまっすぐ進んだところ角っこにある自販機まで向かった…んだけど右の階段は3年の先輩たちが購買へ行くルートにもなってて。
「…っ!」
ハタッと目が合ってしまった。
ちょうど階段を降りて来た柏木先輩と。
えっと、どーしよ…
気まずい。
あれ以来初めて会った。
いくら学校でも、どーしたら…
「小村さん、こないだはどうも」
「!」
あぁーーーっ
もうさっそくけん制されてる!
どうもなんて挨拶されるようなあれじゃないもん!
「こ、こんにちは…」
引きつった笑顔しかできなくて目が泳いじゃった。
早くフルーツ・オレ買って帰ろう、自販機に早く…
行きたいけど前に立った柏木先輩のせいで進めない。
学校のお昼休み、一緒に食べようと思ってお弁当箱を持って美月の席まで。お弁当はいつも美月の席で、近くのイスをテキトーに借りて食べるから。
「うん、今日は行く」
「私も行く!飲み物買いたい!」
美月の机にお弁当を置かせてもらって教室から出て購買まで向かった。
お昼の購買はとにかく混む、めちゃくちゃ混む、もみくちゃにされるからあんまり得意じゃなくて一緒に行くだけ行って自販機で飲み物だけ買うんだ。
慣れてる美月は可憐な身のこなしであのぎゅうぎゅうな渦に突っ込んでいくけど。
…私にはちょっと、お昼休みにそんな体力使いたくない。
そんなわけで、美月にいってらっしゃいのばいばいをして購買を通り過ぎた自販機まで。
ここの自販機は唯一パックのフルーツ・オレが売ってるから!
無駄遣いはよくないなって買うのをしばらく我慢してたから、久しぶりのフルーツ・オレなんだ~♬
なんて思いながら、廊下をまっすぐ進んだところ角っこにある自販機まで向かった…んだけど右の階段は3年の先輩たちが購買へ行くルートにもなってて。
「…っ!」
ハタッと目が合ってしまった。
ちょうど階段を降りて来た柏木先輩と。
えっと、どーしよ…
気まずい。
あれ以来初めて会った。
いくら学校でも、どーしたら…
「小村さん、こないだはどうも」
「!」
あぁーーーっ
もうさっそくけん制されてる!
どうもなんて挨拶されるようなあれじゃないもん!
「こ、こんにちは…」
引きつった笑顔しかできなくて目が泳いじゃった。
早くフルーツ・オレ買って帰ろう、自販機に早く…
行きたいけど前に立った柏木先輩のせいで進めない。