パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
1日の授業が終わってホームルームが終わる、今日も変わりなく彗くんで本当に昨日のことは全部なかったことになってるんだなって思った。
「紫衣ちゃんかーえろっ」
「うん…!」
美月にばいばいをして教室から出る。
今日は図書館、図書館ならきっと噂されることもないもんね。変わらず彗くんといられるよね。
「あ、見直そうと思って返って来たテスト持って来たんだけどさ」
背負っていたリュックを前にして、チャックを開けて腕を突っ込んだ。ごそごそと探して、だけど無造作に入れられてるリュックの中はすぐには見付からなくて簡単には出て来なかったみたいだった。
「あ…」
「あった?テスト」
「またあった…」
また?何がまたあったの…
「カラいガムだ!」
リュックの中から出て来たのは、見覚えのあるガムだった。
まだ新しくて開けたばかりのガムは1つ2つなくなっていたぐらいで連なった状態で紙に包まれていた。
これって…昨日食べたのかな…、まだ買ったばかりだよね?
「たまーにこんなことあるんだよね」
「えっ」
「ほら前にもあったじゃん?紫衣ちゃんとクレープ食べに行った時!」
「あぁ…そーだね?」
そーいえばそんなこともあった…
けど、もう疑問に思うこともなくなっちゃったから…
「全然覚えないのにポケットに入ってるとかリュックに入ってるとかあってさ」
ガムを手にした彗くんは目を細めて顔を曲げた、苦手な匂いが気になったんだと思うの。
「嫌がらせかな?」
そのまま手にしたガムを取り除こうとしたから、思わず両手で掴んじゃった。
「そんなことないと思う!」
彗くんの手を握ってグッと力を入れる、彗くんの目を見てまっすぐ見つめた。
「嫌がらせじゃないよ!」
そんな風に思ってほしくなくて、唯一のケイの居場所をそんな風に言ってほしくなくて。
「紫衣ちゃん…、それっ」
「紫衣ちゃんかーえろっ」
「うん…!」
美月にばいばいをして教室から出る。
今日は図書館、図書館ならきっと噂されることもないもんね。変わらず彗くんといられるよね。
「あ、見直そうと思って返って来たテスト持って来たんだけどさ」
背負っていたリュックを前にして、チャックを開けて腕を突っ込んだ。ごそごそと探して、だけど無造作に入れられてるリュックの中はすぐには見付からなくて簡単には出て来なかったみたいだった。
「あ…」
「あった?テスト」
「またあった…」
また?何がまたあったの…
「カラいガムだ!」
リュックの中から出て来たのは、見覚えのあるガムだった。
まだ新しくて開けたばかりのガムは1つ2つなくなっていたぐらいで連なった状態で紙に包まれていた。
これって…昨日食べたのかな…、まだ買ったばかりだよね?
「たまーにこんなことあるんだよね」
「えっ」
「ほら前にもあったじゃん?紫衣ちゃんとクレープ食べに行った時!」
「あぁ…そーだね?」
そーいえばそんなこともあった…
けど、もう疑問に思うこともなくなっちゃったから…
「全然覚えないのにポケットに入ってるとかリュックに入ってるとかあってさ」
ガムを手にした彗くんは目を細めて顔を曲げた、苦手な匂いが気になったんだと思うの。
「嫌がらせかな?」
そのまま手にしたガムを取り除こうとしたから、思わず両手で掴んじゃった。
「そんなことないと思う!」
彗くんの手を握ってグッと力を入れる、彗くんの目を見てまっすぐ見つめた。
「嫌がらせじゃないよ!」
そんな風に思ってほしくなくて、唯一のケイの居場所をそんな風に言ってほしくなくて。
「紫衣ちゃん…、それっ」