パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
それから電話もLINEも繋がらなくて、何度スマホを見ても連絡は来なかった。
彗くん、今何してるの?
何考えてるの?
お願い、彗くんもう一度…!
嫌にでも朝は来て学校へ行かなくちゃいけないのがしんどい。
でも学校に来たら彗くんに会えるかなって…会うのはちょっと気まずいけど、会って話がしたくて。
ちゃんと彗くんと話がしたい。
私彗くんのことね…
「紫衣っ!!」
教室へ向かう廊下の途中、後ろから聞こえた声に違和感を覚えた。ここは1年生の教室への廊下、会うことはないと思ったから。
「ケイ…!?どーしたの?朝から何っ」
血相変えたケイが走って来た。
「いないんだよ!」
「え、何が?」
「どこ探しても、呼んでもっ」
「な、なにっ!?ちょっと落ち着いてっ」
こんな取り乱した姿は見たことがなかった。
いつも淡々として落ち着いてて、どこか冷めた様子だったケイが感情をあらわにして大きな声を出すところなんて。
「いなくなったんだよ…っ!」
だから何かあったんだって嫌な予感がした。
心が震えるくらい怖くなったの。
「彗が消えた!!!」
彗くん、今何してるの?
何考えてるの?
お願い、彗くんもう一度…!
嫌にでも朝は来て学校へ行かなくちゃいけないのがしんどい。
でも学校に来たら彗くんに会えるかなって…会うのはちょっと気まずいけど、会って話がしたくて。
ちゃんと彗くんと話がしたい。
私彗くんのことね…
「紫衣っ!!」
教室へ向かう廊下の途中、後ろから聞こえた声に違和感を覚えた。ここは1年生の教室への廊下、会うことはないと思ったから。
「ケイ…!?どーしたの?朝から何っ」
血相変えたケイが走って来た。
「いないんだよ!」
「え、何が?」
「どこ探しても、呼んでもっ」
「な、なにっ!?ちょっと落ち着いてっ」
こんな取り乱した姿は見たことがなかった。
いつも淡々として落ち着いてて、どこか冷めた様子だったケイが感情をあらわにして大きな声を出すところなんて。
「いなくなったんだよ…っ!」
だから何かあったんだって嫌な予感がした。
心が震えるくらい怖くなったの。
「彗が消えた!!!」