パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
darling6.)
「寒っ」
下駄箱で上履きから履き替えて外に出た。
ビュオンッて向かい風が吹いたからケイが身を震わせた。その後ろでちょっとだけ風から守られた。
「雪降りそうだよね」
季節は12月、すっかり冬っていうかめっちゃ冬到来中で風が吹けば冷たさが刺さるくらい寒い。
「ねぇ寒いからどっか寄って帰らない?」
ひょこっと後ろからケイの顔を覗き込んだ。
「寒いんだから早く帰れよ」
「なんかあったかいもの食べに行こ!ホットチョコミルクかぁコロッケか!」
「極端な2択過ぎんだろ」
こうやって嫌そうな言い方をしても行かないとは言わなくて、私が歩き出したら隣を歩いてくれる。ちょっとだけ気分よくなりながら校門の方まで向かった。
「紫衣~!」
「あ、美月!今日部活外なの?」
「うん、バレー部が今日は全面使う日だからうちらは走り込み!」
こんな寒いのに学校の外走りに行くんだ、大変だなぁ。肘を伸ばしながらジャージ姿の美月は寒さなんて全然感じてなさそうだけど。
「今から帰るんだ?」
「うん、ちょっと教室で喋ってたら遅くなっちゃって」
「紫衣たちって本当仲良いよね、いつも一緒だよね!」
学校へ行くのも帰るのも、教室でもそれ以外でも一緒にいることが増えた。
「たまには私とも遊んでよ」
「遊ぶ!遊ぶよもちろん!!」
「じゃちょっと走って来るから紫衣ばいばい、柏木も!」
「うん、ばいばい!」
美月に手を振って、ちらっと隣を見た。
少しでも長い時間私と一緒にいてくれたらいいなって、ケイが少しでも家にいる時間が短くなればいいなってこんなことぐらいしかできないけど。
「なんだよ」
「ううん!どっちがいい?ホットチョコミルクとコロッケ!」
「紫衣の好きな方でいーよ」
「じゃあコロッケ!」
「チョコレートって言えよ女子高生」
下駄箱で上履きから履き替えて外に出た。
ビュオンッて向かい風が吹いたからケイが身を震わせた。その後ろでちょっとだけ風から守られた。
「雪降りそうだよね」
季節は12月、すっかり冬っていうかめっちゃ冬到来中で風が吹けば冷たさが刺さるくらい寒い。
「ねぇ寒いからどっか寄って帰らない?」
ひょこっと後ろからケイの顔を覗き込んだ。
「寒いんだから早く帰れよ」
「なんかあったかいもの食べに行こ!ホットチョコミルクかぁコロッケか!」
「極端な2択過ぎんだろ」
こうやって嫌そうな言い方をしても行かないとは言わなくて、私が歩き出したら隣を歩いてくれる。ちょっとだけ気分よくなりながら校門の方まで向かった。
「紫衣~!」
「あ、美月!今日部活外なの?」
「うん、バレー部が今日は全面使う日だからうちらは走り込み!」
こんな寒いのに学校の外走りに行くんだ、大変だなぁ。肘を伸ばしながらジャージ姿の美月は寒さなんて全然感じてなさそうだけど。
「今から帰るんだ?」
「うん、ちょっと教室で喋ってたら遅くなっちゃって」
「紫衣たちって本当仲良いよね、いつも一緒だよね!」
学校へ行くのも帰るのも、教室でもそれ以外でも一緒にいることが増えた。
「たまには私とも遊んでよ」
「遊ぶ!遊ぶよもちろん!!」
「じゃちょっと走って来るから紫衣ばいばい、柏木も!」
「うん、ばいばい!」
美月に手を振って、ちらっと隣を見た。
少しでも長い時間私と一緒にいてくれたらいいなって、ケイが少しでも家にいる時間が短くなればいいなってこんなことぐらいしかできないけど。
「なんだよ」
「ううん!どっちがいい?ホットチョコミルクとコロッケ!」
「紫衣の好きな方でいーよ」
「じゃあコロッケ!」
「チョコレートって言えよ女子高生」