パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
「小村さん、おはよう」
後ろから聞こえた声にビクッと体が揺れた。
今まで挨拶なんかされたことなかったから。
しかも学校の前、登校する生徒たちがいっぱいの前で名前を呼ばれるなんて今の私には恐怖しかなくて。
「かっ、柏木先輩…おはよう…ございますっ」
ビクビク答える私の隣で美月が“知り合いだったの!?”って甲高い声を上げてる。
そのあとに“柏木の兄だもんあたりまえか”って付け加えた。美月は知ってたんだ、彗くんのお兄ちゃんってこと…
そーなの!彗くんのお兄ちゃんなの!!
でもそれが、あの、思ってる柏木先輩と全然違って…っ
「しーえちゃんっ」
がばぁっと後ろから抱き着いて来た。
「彗くん…!」
私を包み込むようにして、ふわっと彗くんの腕が私の体に触れる。
ドキドキと心拍数が上がってキュンと心の奥で音が鳴った。
昨日は全然一緒にいられなかったからこーゆうの嬉しくなっちゃうな、彗くんの周りを明るくするような声好きなんっ
「誰にも言うなって言ったよなァ」
「!?」
左耳から流れ込んで来た低音にカチッと体が固まる。
え、これ…
「今度言おうとしたら許さないからな」
彗くんじゃないっ!!!
あいつだ!絶対あいつだっ!!
なんで朝からこいつにっ
「わかったか?」
抱き着かれた手は気付けばスッと喉元を過って。
「………はい」
そう答えるしかなかったよね、もはや。
「これからもよろしくね紫衣ちゃん!」
大好きな彗くんと付き合って1ヶ月、私と彼氏と彼氏の秘密な関係が始まりました。
ねぇ、なんで!!?
後ろから聞こえた声にビクッと体が揺れた。
今まで挨拶なんかされたことなかったから。
しかも学校の前、登校する生徒たちがいっぱいの前で名前を呼ばれるなんて今の私には恐怖しかなくて。
「かっ、柏木先輩…おはよう…ございますっ」
ビクビク答える私の隣で美月が“知り合いだったの!?”って甲高い声を上げてる。
そのあとに“柏木の兄だもんあたりまえか”って付け加えた。美月は知ってたんだ、彗くんのお兄ちゃんってこと…
そーなの!彗くんのお兄ちゃんなの!!
でもそれが、あの、思ってる柏木先輩と全然違って…っ
「しーえちゃんっ」
がばぁっと後ろから抱き着いて来た。
「彗くん…!」
私を包み込むようにして、ふわっと彗くんの腕が私の体に触れる。
ドキドキと心拍数が上がってキュンと心の奥で音が鳴った。
昨日は全然一緒にいられなかったからこーゆうの嬉しくなっちゃうな、彗くんの周りを明るくするような声好きなんっ
「誰にも言うなって言ったよなァ」
「!?」
左耳から流れ込んで来た低音にカチッと体が固まる。
え、これ…
「今度言おうとしたら許さないからな」
彗くんじゃないっ!!!
あいつだ!絶対あいつだっ!!
なんで朝からこいつにっ
「わかったか?」
抱き着かれた手は気付けばスッと喉元を過って。
「………はい」
そう答えるしかなかったよね、もはや。
「これからもよろしくね紫衣ちゃん!」
大好きな彗くんと付き合って1ヶ月、私と彼氏と彼氏の秘密な関係が始まりました。
ねぇ、なんで!!?