パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
「彗くんの身体で遊ぶのやめてくれない!!?」

しれっとした顔で正面に座ってるのにこっちを見ようともしないで。

「てゆーか私のことバカにしてるよね!?」

相変わらず無視続ける態度どうにかなんないのかなほんとに…!

「お待たせ致しました、チョコレートパフェです」

店員さんが頼んだパフェ2つを持って来てくれた。

1つは私、もうひとつは…

えっとほんとに誰なんだっけ?
誰って言えばいんだっけ?の前に置いた。

なんだかんだ結局遊びに来ちゃったんだよね、流れでっていうかなんていうか本当は彗くんと遊ぶ約束してたんだけどなぁ。

出そうになるタメ息を堪えてチョコレートパフェをスプーンですくって口に入れた。

ここでタメ息吐いたらしあわせが逃げちゃうような気がするもん、彗くんとのしあわせ手に入れるんだよ絶対!

あ、でもこのチョコレートパフェめっちゃおいしいからちょっとしあわせかも。テキトーに入ったお店だったから期待してなかったけどチョコレートめっちゃおいしい〜!

こんなお店知らなかったな~、今度彗くんに教えてあげよ!

「……。」

「…なんだよ」
 
「ううん、なんでもない」

「じゃあ見てくんなよ」

メニューを見て迷わずチョコレートパフェにした私と同じのでって注文してた。

考えるのがめんどくさかったのかなって思ったけど、チョコレートパフェにしたのはちょっと意外だったの。

「だからなんだよ、うぜぇなァ」

「うぜぇ…!?」

「見てくんなよ」

彗くんの顔してほんとむかつくんだけど…
私だって好きであんたの前にいるわけじゃないんだからね!?
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